国産蝶類標本写真館

キタテハ 

Polygonia c-aureum

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千葉県産 夏型 表面
千葉県産 夏型 裏面
 
東京都産 秋型 表面 
 
東京都産 秋型 裏面 
 
分布:北海道、本州、四国、九州、対馬。北海道の分布は南西部のみ。

生態:多化性で寒冷地では6月から、暖地では5月から現れる。成虫は緩やかに飛翔し、樹液や花で吸蜜する。人の気配には敏感で、近づきにくい。

食草:カナムグラ。

 関東あたりでは平野部に普通に見られる。成虫で越冬する種で、早春の暖かい日には路上などで日光浴をしている個体を見ることができる。
 幼虫の食草はカナムグラだが、このカナムグラは空き地などの日当たりがいい場所に良く生えている。トゲがあってさわると痛い植物で、子供の頃足や手がすれて、邪魔な植物だった。どこでも見ることができる植物なので、キタテハもごく普通に身近に見ることができる蝶だ。春や秋は花に来ることが多いが、夏には樹液に良く来ている。