国産蝶類標本写真館

コヒョウモンモドキ 

Mellicta athalia

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長野県産♂ 表面
長野県産♂ 裏面
長野県産♀ 表面
長野県産♀ 裏面
 
分布:本州(関東北部から中部地方の山地帯)。

生態:年1回で7月に現れる。成虫は山地の林縁や林間の草地に生息し、緩やかに飛翔し各種の花で吸蜜する。幼虫は孵化から翌年の春まで集団で活動する。

食草:クガイソウ。越冬後の幼虫はヒメヨモギ、オオイヌノフグリ、オオバコなども食べる。

 ヒョウモンチョウに近い仲間だが、斑紋は異なる。この種は本州中部に分布する種だが、比較的個体数は多い。
 同じ仲間のヒョウモンモドキは個体数が少ない種類だが、コヒョウモンモドキは関東北部から中部の高原地帯で良く見られる種だ。標高1,500m付近の樹林周辺の草地に多く、地上近くをゆっくりと飛んでいる。昔は日光の戦場ヶ原で普通に見られたが、今ではほとんど見られなくなった。鹿が多く、食草が食べられてしまうためのようだが、手軽に観察できる場所が減ってしまったのは寂しい。