国産蝶類標本写真館

コムラサキ 

Apatura ilia

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長野県産♂ 表面
長野県産♂ 裏面
 
分布:北海道、本州、四国、九州。

生態:多化性で通常年3〜4回。5月から9月まで姿が見られる。成虫は河川沿いやヤナギ類が多い公園、樹林周辺に多く、樹上を滑るように飛翔する。樹液や湿地などに多く集まり、飛び方は早い。

食草:コゴメヤナギ、バッコヤナギ、シダレヤナギ、ウンシュウヤナギなど。

 ♂の翅表は紫に輝き、飛翔時にも太陽を反射する。平野部から山地帯まで普通に見られる種で、河川周辺には多い。
 ヒメオオクワガタを採集するときはヤナギの木についたヒメオオクワガタを探すが(コリヤナギかな?)、このヤナギの木も幼虫が食草にしている。ヤナギ類は明るい場所に好んで生えるため、道路脇や河川敷などに多く生えている。時に多くの個体が発生し群飛していることがあるが、紫色が日光を反射してフラッシュのように見えるのはなかなか壮観だ。