国産蝶類標本写真館

コノハチョウ 

Kallima inachus

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沖縄本島産 表面
沖縄本島産 裏面

分布:沖縄本島、石垣島、西表島

生態:多化性。成虫で越冬し、春から秋まで見られる。成虫は渓流沿いの樹林内に生息し、樹林内の空間や林縁部に現れる。樹液や熟果に飛来する。

食草:オキナワスズムシソウ、セイタカスズムシソウ。

 擬態と言うと必ずと言っていいほどこの蝶が出てくる。唸ってしまうほどの見事な擬態だということは裏面を見ていただければお分かりの通り。葉っぱの形と葉脈はもちろん、前翅中央には細かいことに虫食い穴まである。しかも裏面の模様は一頭として同じ模様はないほど種々ある。自然の造詣による模様だが、見事なものだ。
 昔はどこの学校の教材にもこの蝶の標本があったが、現在では沖縄県内は採集禁止。この標本は採集禁止になるかなり以前の個体、学生時代の思い出の採集個体。