国産蝶類標本写真館

クジャクチョウ 

Inachis io

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山梨県産 表面
山梨県産 裏面
 
分布:北海道、本州(中部以北の山岳地帯)。

生態:通常年2回、寒冷地では年1回の発生。成虫は樹林周辺の日当たりが良い草原地帯を好み、各種の花で吸蜜する。飛翔は敏速だが、路上や岩の上に好んで止まる。成虫で越冬し、越冬後の春に産卵する。

食草:カラハナソウ、ホソバイラクサ、オオバイラクサ、ハルニレなど。

 本州中部では山地帯に普通に分布している。寒冷地を好むようで、高原地帯の草原に多い。長野、山梨あたりでは、標高500mを越えると多くの個体数が見られるようになる。
 結構派手な蝶で、目玉のような模様にはアイシャドーまで入っている。日本の蝶は地味な蝶が多いが、派手なお化粧をして着飾った蝶とでも言えるだろうか。幼虫は毛虫そのもので、とてもこの蝶の幼虫には見えない。真冬でも気温が上がると活動している個体があるため、明確には休眠していないのかもしれない。