国産蝶類標本写真館

ウラギンスジヒョウモン 

Argyronome laodice

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岐阜県産♂ 表面
岐阜県産♂ 裏面
岐阜県産♀ 表面
岐阜県産♀ 裏面
 
分布:北海道、本州、四国、九州。

生態:年1回。暖地では5月下旬から6月上旬に、寒冷地では7月上旬から8月上旬に現れる。成虫は日当たりの良い草原や堤防などに多く、比較的敏速に飛翔して各種の花で吸蜜する。♂は湿地やや汚物にも集まる。真夏には一時仮眠し、秋に再び現れ産卵する。

食草:スミレ類。

 北海道から九州まで分布しているが、本州以南の平野では急速に減少している種。ウラギンスジヒョウモンは1980年代までは日本全国に広く分布していたが、現在はほとんどの生息地で絶滅しているかそれに近い状態になってしまった。生息地は湿地やその周辺に限られるようで、生息地の個体数も少なく極めて局地的。環境の変化にかなり弱いようで、生息地を含めた何らかの対策が必要な状況だ。この種に限らず湿地やその周辺に棲息する蝶は近年の減少が著しい。