国産ハンミョウ標本写真館

カワラハンミョウ
Chaetodera laetescripta circumpictula

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分布:北海道,本州,四国,九州,伊豆大島

体長:14〜17 mm

生態:河川の中、下流域でやや乾いた砂地の河原が発達し、一部に葦原が見られるような環境に生息する。同じような環境であれば、海岸の砂原にも生息している。日本各地で生息地が失われつつあり、特に内陸部の河川の産地の減少が著しい。

 上翅は褐色または濃緑色の地色に白色の斑紋を有するが白色紋の発達度合いには地域変異がある。石川県以西の日本海側に分布する個体群は白色紋がよく発達する個体が多い。新潟県以北の日本海側および太平洋沿岸に分布する個体群は白色紋の発達が悪く、特に伊豆大島産は黒化が著しい。
 成虫は7〜9月に出現し、日中、乾燥した砂地で活動する。地表を素早く歩き回るほか、ハンミョウ類としては長い距離を、低く飛翔する。また、夜間灯火に飛来することもある。
茨城県産 左♀ 右♂
千葉県産 左♂ 右♀