国産ハンミョウ標本写真館

ナミハンミョウ
Cicindela japonica

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分布:本州,四国,九州,対馬,屋久島,種子島

体長:18〜20mm。全身が赤、青、緑に輝く。

生態:5〜9月に現れ、粘土質の路上などに見られる。越冬態は成虫で、越冬した成虫は春に交尾をする。幼虫期間は足掛け2年。

 平地から低山地の林道上などの地表面で見られる。鋭い大顎を持ち、他の昆虫を捕らえて食べる。人が近づくと地面から飛び立ち、数m先の地面に止まる。これをくりかえすので「道教え」とも呼ばれる。幼虫は、地面に縦穴を掘って住み、通りかかった他の昆虫を捕らえて食べる。成虫で越冬する。
 本種は「道教え」という名でも有名で、生息場所では人が歩くたびに前方に少し飛んですぐに止まるので、その様子がまるで道を教えるために招いているかのように見える。ハンミョウ(斑猫)という和名は、獲物に襲い掛かり鋭い大アゴで銜える姿はまるで猫のように見えることに由来しており、英名ではタイガービートルと呼ばれている。ナミハンミョウは最も普通に見られる種で、いい環境の場所では多数見ることができる。
 本種は主に赤を基調にする模様をしているが、稀に色彩変異が見られ、赤色が金緑色をした個体や背面の金属光沢が無くなった個体、屋久島では肩紋の後紋が無い或いは縮小した個体がみられる。
千葉県産 ともに♂
対馬産 ともに♂
屋久島産 ともに♂