国産オトシブミ標本写真館
(キイロ)ヒゲナガオトシブミ
Paratracelophorus longicornis
分布:
北海道,本州,四国,九州
ホスト:
ヒゲナガ: アブラチャン,カナクギノキ,クロモジ,フサザクラ
キイロヒゲナガ: イタドリ,リョウブ,コブシ,ブナ,タンナサワフタギ
体長:
♂7.0〜11.0mm、♀6.0〜8.0mm
生態:
年2回晩春と夏に出現。両裁型の揺籃を作る。葉の両側から切り込み巻く。イタドリに作られる揺籃はときに3cm近いものもあり,複数個体が同時に生育する可能性がある。
ヒゲナガオトシブミとキイロヒゲナガオトシブミを別種とする意見もある。両者は生態的には分離されているようであるが,系統の違いなのか,亜種レベルなのか,別種なのか検討を要する。ヒゲナガの方がキイロヒゲナガよりやや早く現れる。
♂の頭部は極めて長く体長の35%にも達する。和名のように触角も長く頭長を越える。♀の頭部も他のオトシブミ類のメスと比べると長い。外見上ヒゲナガとキイロヒゲナガを区別するのは色彩以外にないが,両者の中間の色の個体がありはっきりとは分離しない。
ヒゲナガオトシブミ♂ 東京都産
ヒゲナガオトシブミ♀ 東京都産
キイロヒゲナガオトシブミ♂ 東京都産