国産オトシブミ標本写真館

イタヤハマキチョッキリ
Byctiscus (Byctiscus) venustus

戻る


分布:
北海道,本州,四国,九州

ホスト:イロハカエデ,ハナノキ,トウカエデ,ウリカエデ,ウリハダカエデ,イタヤカエデ

体長:♂4.0〜7.0mm、♀4.0〜6.0mm

生態:年1回春に出現する。揺籃を作る。カエデ類の芽吹きと同時に現れる。カエデの新芽や花は赤いため体色が保護色となって見つけにくい。2-3週間後食した後産卵を始める。揺籃は非常に多くの葉から作られるが,中核となるのはせいぜい2-3枚である。まず,1枚目を細く縦に巻く.次にその下半部を折り返し,その上から2枚目をしっかりと巻く。卵は1-3枚目までに産み込まれることが多い。その後さらに巻き重ねていくが,後半はかなり雑に巻き付けている。葉がほどけないように口からノリ状の物質を出して接着する。産卵数はイロハカエデで2-11個、平均4.5個。ハナノキでは2-12個、平均5.5個程度。幼虫は約一月で揺籃から脱出し,土中で夏を越し秋に蛹化,羽化する。
 背面は濃赤紫色、,腹部は濃紺色。
♂ 東京都産
♀ 東京都産