国産オトシブミ標本写真館

モモチョッキリ
Rhynchites (Epirhynchites) heros

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分布:
北海道,本州,四国,九州

ホスト:モモ,ビワ,リンゴ,ナシ

体長:6.4〜9.7mm

生態:年1回、春から初夏に出現する。実に産卵し、切断する。大型で普通に見られ典型的なチョッキリの習性を持つ。4月下旬頃からビワで,実が3cmくらいに膨らむ6月からはモモで見られる。実の付いた枝の下部を切り,実に穴をあけ果肉中に産卵する。実を積極的に切り落とすことはない。幼虫は果肉ではなく種子の内部を食べる。成熟すると実から脱出し土中で蛹化・羽化する。
 やや金属光沢のある濃赤紫色で、吻は太く長い。♀の吻は一定の曲率で湾曲し,触角は吻中央に付く。♂では触角は吻中央より先端よりに付着し、その付近から急角度に曲がる。♂の前胸側面下部には1対のトゲ状突起があるが、小さいので背面からはほとんど見えない。
山梨県産