国産セミ標本写真館

エゾハルゼミ 

Terpnosia nigricosta

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左 長野県産♂ 右 北海道産♀

分布:北海道、本州、四国、九州

全長:♂38〜44mm、♀37〜39mm

生態:落葉広葉樹を好み、早い場所では5月中旬頃から現れ、7月下旬頃まで見ることができる中小型のセミ。寒冷地に多く、北海道では平地に普通だが、東北地方では低山地、関東以西では800〜1000m以上の山地に生息する。梅雨の頃ブナ林から聞こえてくるセミの声はほとんどがこの種。

 鳴き声は図鑑などでは「ミョーキン,ミョーキン,ミョーキン,ミョーケケケケケケーーー」などと書かれる。朝から夕方まで鳴き、薄暗いときから鳴き始めるため、日照にはほとんど影響されないようだ。個体数が多い場合、1頭が鳴きだすと結局連鎖反応的に多くの個体が鳴き出し、その状態がかなり長く続く。