国産セミ標本写真館

クロイワニイニイ 

Platypleura kuroiwae

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左 ♂ 右 ♀ ともに奄美大島産

分布:奄美大島、沖縄本島とその周辺

全長:♂27〜29mm、♀29〜32mm

生態:4月下旬から現れ、8月頃まで声を聞くことができる。沖縄本島では最も普通に見られるが、奄美大島ではニイニイゼミのほうが多い。ニイニイゼミに似るが、大きさが異なり、前胸側縁の突起が小さく丸いこと、後翅の透明の縁取りが広いことなどで区別できる。前胸背の文様も異なる。鳴き声は本土のニイニイゼミに近い。

 見られる時期は長いが、最盛期は6月下旬。8月になると見られる個体数は少なくなる。
 ニイニイゼミは幹に止まっていると幹の模様と同化して良く見ないと見つけるのは難しい。クロイワニイニイの頭部付近は緑がかっているが、幹にはコケも生えているし緑の部分もある。クロイワニイニイは幹の緑がある部分に止まっていることが多い気がする。その木で鳴いていることはわかっても、幹と同化してよく見ないとなかなか見つからない。