国産セミ標本写真館

クロイワツクツク 

Meimuna kuroiwae

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左 沖縄本島産 ♂ 右 奄美大島産 ♀

分布:本州(千葉県)、九州(佐多岬)〜沖縄本島

全長:♂42〜47mm、♀41〜44mm

生態:8月中旬頃から晩秋まで見られる。オオシマゼミとほぼ同じ時季に見られるが、本種のほうが生息域は広く、山間部から平野部まで見られるが、人里に近いところに多い。

 自然状態では九州最南部から沖縄諸島にかけて分布する。近年、千葉県房総半島で発生しているが、幼虫が移植された植物の根についていたための分布拡大と言われている。
 沖縄本島では中部から北部に多く、街路樹などでも多くの個体が鳴いている。屋久島では海岸沿いにクロイワツクツクが、山側にツクツクボウシが多い。
 あまり敏捷ではなく、簡単に素手でも捕らえることもできる。人の気配にもあまり敏感ではなく、数十センチ以内に近づいても鳴きやまないことも多い。