国産セミ標本写真館

リュウキュウアブラゼミ 

Graptopsaltria bimaculata

戻る

左♂ 右♀ ともに奄美大島産

分布:奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖縄本島、渡嘉敷島、久米島

全長:♂55mm、♀65mm前後

生態:6月上旬から現れ、10月下旬頃まで見られる奄美大島や沖縄本島などの低山地に棲息する大型のセミ。本土にいるアブラゼミに近縁で、全長はアブラゼミとほぼ同じ。外見はアブラゼミに似ているが、やや赤みが強く、前胸の褐色部がアブラゼミより広く、後胸部も褐色。また、ときに中胸背に濃緑のW字紋が現れ、前胸背と中胸背の境が濃緑になる個体が見られる。腹部両側は白粉でおおわれる。

 アブラゼミとはかなり異なった鳴き方をする。アブラゼミが明るい環境を好み、人家の近くや街路樹などでも鳴いているのと異なり、薄暗い林、低山帯などに生息する。人家周辺では個体数が少なくなる。