国産甲虫標本写真館

ヒメクロシデムシ

Nicrophoru tenuipes Lewis, 1887

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左♂ 福島県南会津郡産 右♀ 北海道夕張市産

ヒメクロシデムシの雌雄判別方法
左前符節の比較。左が♂、♂の方が外方に盤状に膨大する。
 

分布:北海道、本州(中部以北の高地)

体長:14〜23mm

雌雄の区別;♂の前符節は♀に比べ外方に盤状に膨大する

生態: 北海道では普通にみられるようだが、本州では環境が整った湿潤で標高が高い山地帯でないと生息しない。生態は他のシデムシ同様で、死体に集まり、夜間灯火にも飛来する。
 クロシデムシに似るがクロシデムシより小型、体長はクロシデムシと被ることはない。前胸背板の十字型の溝は明瞭。後脛節はまっすぐで湾曲しない。

 本州産に比べて北海道産は上翅の点刻が細かく滑らかに見える。北海道産と本州産は少し変異があるようだ。