国産甲虫標本写真館

ヒラタシデムシ

Silph paerforata venatoria  Harold, 1877

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ヒラタシデムシ
上段 左♂ 右♀ ともに北海道夕張郡産
下段 左 北海道利尻島産♂ 右 北海道焼尻島産♀

北海道夕張郡、同一産地のヒラタシデムシとオオヒラタシデムシ
 北海道ではオオヒラタシデムシとヒラタシデムシが同所に分布している。区別はそれほど難しくないので、下記を参考に同定してください。
左 ヒラタシデムシ♂ 右 オオヒラタシデムシ♂ ともに北海道夕張郡産
 
左 ヒラタシデムシ♀ 右 オオヒラタシデムシ♀ ともに北海道夕張郡産
 
 ヒラタシデムシは黒色で上翅はやや唐金色を帯びる。オオヒラタシデムシは黒色で上翅はやや青みを帯びる。
 ヒラタシデムシの上翅は下膨れ状になる。オオヒラタシデムシの上翅は中央付近まで左右ほぼ平行。
 オオヒラタシデムシの前胸背板正中線上の縦溝は浅いが明瞭、ヒラタシデムシの前胸背板正中線上の縦溝は目立たない。
 

分布:北海道、千島列島

体長:15〜20mm

雌雄の区別;♂は前符節が広く,翅端がまるい.♀は前符節が細く,翅端が突出する。

生態:生態はオオヒラタシデムシとほぼ同様で地表で暮らし、生き物の死骸やゴミ溜めに集まる。死体や腐敗物、キノコなどにも来るが、特にミミズの死骸など柔らかいものを好む。

 黒色で上翅はやや唐金色を帯びる。北海道にはオオヒラタシデムシも同所的に分布し、一見紛らわしいが、ヒラタシデムシはオオヒラタシデムシよりやや小型で、唐金色を帯びる上翅で区別できる。オオヒラタシデムシの上翅は黒色で青みを帯びる。前胸背の質感も全く違うため、慣れれば簡単に区別できる。