国産甲虫標本写真館
ホソヒラタシデムシ
Silph longicornis Portevin, 1926

ホソヒラタシデムシ
上段 左 岩手県岩手郡産♀ 中 岐阜県中津川市産♂ 右 岐阜県中津川市産♀
下段 左 長野県上田市産♂ 中 長野県上伊那郡産♀ 右 東京都奥多摩町産♀
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左 ♂ 右♀ ともに岐阜県中津川市産 |
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各地のホソヒラタシデムシ |
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分布:本州、佐渡。
体長:13〜18mm
雌雄の区別;♂は前符節が広く,♀は前符節が細い。
生態:山地性のヒラタシデムシ。体色は赤味がかった黒色だが地域変異があり、北日本産は黒色で、佐渡産が一番黒い。中部産は赤味が強く胸幅が広い。ミミズが主食のようで、冬季は朽木で越冬する。
以前は近畿地方の個体群をヤマトヒラタシデムシ、オオダイヒラタシデムシとして区別していた。
ホソヒラタシデムシは飛べない種で、山塊ごとの個体群はお互いに交流はない個体群のようだ。オオダイヒラタシデムシを認めるとすべての山塊ごとに種を与える必要がある。現在では全てが同一個体群として、ホソヒラタシデムシに統合されている。
ホソヒラタシデムシに近縁な種は北海道に分布するヒラタシデムシで、ヒラタシデムシは北からのルートで北海道に侵入してきたのに対し、ホソヒラタシデムシは朝鮮半島ルートで日本に侵入してきたようだ。
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