国産甲虫標本写真館
モモブトシデムシ
Necrode nigricornis Harold, 1875

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左♂ 右♀ 千葉県我孫子市産 |
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オオモモブトシデムシとモモブトシデムシの区別点 |
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オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯びる |
モモブトシデムシの触角は全体が黒色 |
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オオモモブトシデムシの体長は15〜28mm、モモブトシデムシの体長は15〜20mmと体長だけでは両種を区別できない。区別するポイントは触角で、オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯び、モモブトシデムシの触角は全体が黒色になる。 |
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分布:北海道、本州、佐渡、四国、九州、対馬、屋久島
体長:15〜20mm
雌雄の区別;♂は翅端が会合部で弱く突出し、後腿節が肥大し鋭い歯がある。♀は翅端が会合部で強く長く突出し、後腿節は肥大せず、後腿節もまっすぐ。
生態:平野から山地まで広く分布する。乾いた環境よりも湿地周辺や水田周辺の湿った環境を好む。地面を歩き回って動物やミミズなどの死体に集まり、これを食べる。夜間に灯火にもよく飛来する。樹液にも来るが、樹液を吸っているのか、樹液に来た昆虫を捕食しているのか不明。
オオモモブトシデムシの方が平均すると体長は大きいが、体長だけではモモブトシデムシとオオモモブトシデムシは同定できない。同定のポイントは触角で、オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯び、モモブトシデムシの触角は全体が黒色。
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