国産甲虫標本写真館
オオモモブトシデムシ
Necrode asiaticus Portevin, 1922

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左♂ 右♀ 福岡県北九州市産 |
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オオモモブトシデムシとモモブトシデムシの区別点 |
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オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯びる |
モモブトシデムシの触角は全体が黒色 |
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オオモモブトシデムシの体長は15〜28mm、モモブトシデムシの体長は15〜20mmと体長だけでは両種を区別できない。区別するポイントは触角で、オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯び、モモブトシデムシの触角は全体が黒色になる。 |
分布:北海道、千島列島、本州、四国、奄美大島、沖縄本島、石垣島
体長:15〜28mm
雌雄の区別;♂は翅端は裁断状、後腿節は肥大し小歯のある突起がある。後脛節は♂では強く湾曲するが、小型の♂は腿節の肥大も弱く後脛も湾曲が弱い。♀の翅端はまるみを帯びる。
生態:千島列島のような寒冷地から南西諸島の亜熱帯まで広域に分布する。各地に普通で平野から山地まで広く分布する。地面を歩き回って動物やミミズなどの死体に集まり、これを食べる。夜間に灯火にもよく飛来する。樹液やキノコに来ることもある。
オオモモブトシデムシの方が平均すると体長は大きいが、体長だけではモモブトシデムシとオオモモブトシデムシは同定できない。同定のポイントは触角で、オオモモブトシデムシは触角先端3節が赤味を帯び、モモブトシデムシの触角は全体が黒色。
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