国産甲虫標本写真館

チョウセンベッコウヒラタシデムシ

Eusilph bicolor imasakai M.Nishikawa, 1986

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左♂ 右♀ ともに熊本県阿蘇郡産

分布:本州、四国、九州。

体長:18〜22mm

雌雄の区別:♂は前符節が広く,翅端がまるい。♀は前符節が細く,翅端が突出する

生態:生態はヒラタシデムシとほぼ同様で、平地から山地で見られ、ヘビなどの動物の死体や腐敗物に集まる。成虫は幼虫のためにエサを用意するが、幼虫期間の中期以降は地表を徘徊し自分でエサを探す。

 以前はチョウセンベッコウヒラタシデムシとして区別されていたが、現在はベッコウヒラタシデムシと同じ種とされている。
 チョウセンベッコウヒラタシデムシの特徴は前胸背板は幅広く一様に赤燈色、体下も青藍色が強い、とされていた。
 チョウセンベッコウヒタラシデムシの特徴を持った個体がいるのは確かだが、個体変異が多く区別がつかない個体も多かった。ベッコウヒラタシデムシと種を分けるだけの決定的な特徴がないため、チョウセンベッコウヒラタシデムシはベッコウヒラタシデムシと同種とされている。