外国産コガネムシ生体写真館

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セスジドウナガテナガコガネ フィリピン ルソン島産

 フィリピン諸島のミンダナオ、ディナガット、マリンドッケ、ミンドロ、カタンドァネス、ルソンの各島に分布している。同じ仲間のセラムドウナガテナガコガネより個体数は少なく、どの島でも採集は難しいようだ。
 名前の通り♂は長い前足を持っている。一見すると長い前足は邪魔なように見えるが、木につかまりやすかったり、交尾の際に♀につかまったりする際に使うようだ。同種の♂や、他種と喧嘩をする際も、この長い前足で威嚇して挟み込むような行動をする。大型のテナガコガネ各種、ヒメテナガコガネにも見られる習性で、前足がカブトムシの角やクワガタの大顎の役目も果たしているようだ。