国産コガネムシ標本写真館
マンマルコガネ 八重山諸島亜種
Madrasostes kazumai hisamatsui Ochi,1990
分布:石垣島、西表島
体長:5.0〜5.8mm
雌雄の区別:前脛節端棘の先端が♂は内側に湾曲し、♀はまっすぐに尖る。肉眼による区別はまず無理。
生態:スダジイなどのウロや朽ち木内部に溜まった赤褐色のフレーク中に見られる。ほぼ通年成虫が見られる。
何とも変わった種類のコガネムシだ。危険を感じるとまん丸になる。触覚や六本の脚はたたまれて体内に収納される。六本の脚は収納する空間があり、はみ出したりすることはない。頭部もうまく丸まるようになっていて、腹部としっかり密着するようになっている。丸まった状態の時に力を入れて開こうとしても簡単には開かない。丸まった状態では植物の種のように見え、知らなければ昆虫と思う方はいないと思う。
幼虫は赤枯れのフレーク内にいて、羽化した成虫もほとんど移動しないようだ。
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