ハチジョウヒラタクワガタ
Dorcus titanus hachijoensis



ヒラタクワガタの亜種で、八丈島に分布している。やや小型の亜種で、大型の個体で60mmを越えるが、野外では40mm代以下の個体が多く、大型の個体は少ない。
♂の大顎はヒラタクワガタと比べると湾曲していて、体もやや艶がある。大顎の内歯は付け根にある物と、中央部にある物と2型あるようだ。あまり飛翔せず、移動は歩行が主体になる。地上近くの樹液で見られる事が多い。
飼育はヒラタクワガタと同様だが、マット産みの傾向が強い。♂は他のヒラタクワガタと同様に、交尾をいやがる♀を攻撃することがあるため注意が必要だ。飼育方法はこちら(飼育方法
ヒラタクワガタ)を参考にしてください。
八丈島は東京から南に約287kmの伊豆諸島南部の島。周囲約59kmで約10,000人が生活している。亜熱帯植物が多く見られ、江戸時代は流人の島だった。東京からは定期船が運航されているし高速船もある。時間がない方には羽田から飛行機もあるのでアクセスは良い。
八丈島に分布しているクワガタは本土と共通する種類が多いが、少し変わった進化をした種類が多い。ハチジョウヒラタクワガタも本土のヒラタクワガタと変わった進化をしていて、ハチジョウノコギリクワガタと同様にほとんど飛ぶことがないクワガタだ。飛ばなくても良いような何かがあったのだろうが、いったい何だったんだろう。移動はもっぱら歩行で、歩行に適したためか前脚の脛節が太く、附節が短かくなっている。一見すると本土の関東あたりに分布している個体群と比較的よく似ているが、大顎の形はやや細く、丸みをおびる。体のツヤもハチジョウヒラタクワガタの方が♂♀ともに強く、見慣れれば見分けはつきやすい。大型の個体は少なく、多くは30mm台の個体だ。
活動期は夏季で、6月から8月に個体数が多くなる。樹液には来るようでトラップをかけると来ることがあるが、樹液が無くても生活できるようだ。活動時間は夜間で、林内を歩行しながら♀を探したり、産卵場所を探す。日中は倒木の下などで見られ、ほとんど活動することはない。
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