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ツシマヒラタクワガタ
Dorcus titanus castanicolor

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 ヒラタクワガタの亜種で、日本では対馬に分布している。朝鮮半島から中国大陸の東部に分布する個体群も同じ亜種とされている。大型になる亜種で、最大個体では80mmを超える。
 ♂の大顎は直線的で長く発達し、内歯は大型の個体でも根本に現れる。対馬ではやや普通に見られ、夏季に樹液で見られる。また、灯火にも良く飛来する。
 飼育はヒラタクワガタと同様で、♂は他のヒラタクワガタと同様に、交尾をいやがる♀を攻撃することがあるため注意が必要だ。飼育方法はこちら(飼育方法ヒラタクワガタ)を参考にしてください。


 対馬は日本より朝鮮半島に近い島。動植物相は日本と言うより大陸の属島。沖縄本島、佐渡島、奄美大島に次いで4番目に大きい島で、空路は関空、福岡、長崎から、航路は博多、小倉からフェリーが、ジェットフォイルが博多から出ていてアクセスは比較的良い。
 ツシマヒラタクワガタは大顎が長く、朝鮮半島から大陸部に生息しているヒラタクワガタと同じ顔をしている。体型も細長くなるため、大型の個体では80mmを超え、日本に分布するクワガタでは最大になる。九州北部の島に分布しているヒラタクワガタは大顎が長い系統が多く、壱岐、五島列島に分布しているヒラタクワガタはそれぞれ亜種にされている。九州北部の島に分布しているヒラタクワガタは亜種にされていないが、大顎が長いタイプが多く、多少なりとも大陸のヒラタクワガタの血が混ざっているようだ。最近のDNAの解析によると、九州から山口県にかけての個体群は、それ以外に分布するヒラタクワガタとは違う系統になるようだ。違う系統と言っても交雑はするし、同じ種類になる。九州から山口県にかけて分布しているヒラタクワガタは、本土に分布していたヒラタクワガタと大陸から朝鮮半島、対馬と分布していた個体群と交雑した系統のようだ。長い年月をかけて今のような個体群の分布になってきたのだが、それぞれの亜種の進化にはいくつものドラマがあっただろう。対馬に取り残されたツシマヒラタクワガタには、どのようなドラマがあったんだろうか。
 対馬に分布するクワガタでは優占種になる。個体数は比較的多く、夏季に樹液や灯火に飛来する個体を見ることが多い。九州北部のヒラタクワガタは思ったほど採りやすい種類ではないが、個体数は九州北部より多い。海岸線付近の林から、山地帯の森林まで見られるが、やや山よりの地域に分布の中心があるようだ。70mm以上の大型個体はあまり多くないが、大型個体が見られる割合は本土のヒラタクワガタの大型個体の割合より遙かに高い。同じ環境で飼育してみるとツシマヒラタクワガタの方が大型になることから、元々の系統が大型の個体群と思える。幼虫は湿度が比較的多い土中の朽ち木や埋設木で見られるが、あまり探しやすい所にいないためか見られる個体数は多くない。


                
対馬産70mm 対馬産70mm

                
対馬産70mm 対馬産65mm

                
対馬産60mm 対馬産60mm


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