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ヤクシマコクワガタ
Dorcus rectus yakushimaensis

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 本土に分布するコクワガタの亜種で、甑島列島と大隈諸島の屋久島、種子島、馬毛島に分布する。夏季の活動期には樹液や灯火に飛来するが、本土のコクワガタと比べるとやや個体数は少ない。本土のコクワガタより大顎の内歯の発達が弱く、ミシマコクワガタやトカラコクワガタより艶がない。本土のコクワガタとミシマコクワガタの中間の様な感じ。
 活動期間はコクワガタと同様に長めで、初夏から秋まで見られる。トラップをかけると見られる事があるが、灯火にも良く飛来する。幼虫は林内などの朽ち木に入っていて、生態は本土のコクワガタとほとんど同じ。
 飼育は本土のコクワガタと同様で、飼育下ではコクワガタと同様に産卵数も多いし、飼育は容易だ。飼育方法はこちら(飼育方法コクワガタ)を参照してください。


 大隅諸島は種子島、屋久島から三島村の3島などを含んだ鹿児島県南部の島々の総称。ヤクシマコクワガタは大隅諸島では東側の屋久島、種子島、馬毛島に分布している。屋久島は九州最高峰の高い山があり、ヤク杉で有名な島だ。種子島、馬毛島は平坦な島で、馬毛島は現在無人島。
 甑島列島は薩摩半島の西に浮かぶ島々で、上甑島、中甑島、下甑島あわせると割りと大きな島。あまり有名ではないかもしれないが、民宿や旅館などもたくさんあり、温泉もある。水中展望船やクルージングもあり、マリンスポーツが趣味な方は結構楽しいかもしれない。串木野港から1時間程度で渡ることができる。屋久島は別として種子島に行くよりは、甑島列島の方が楽しそうな島だ。
 屋久島は標高1,935mの宮之浦岳があり、その大きな標高差が生み出す亜熱帯から亜寒帯までの1,300種の植物の垂直分布は貴重な自然遺産として評価されている。樹齢7,200年の縄文杉はあまりにも有名。世界自然遺産として登録されていて、登録地域は採集禁止地域になる。鹿児島からジェットフォイルやフェリーが毎日運航されていて、鹿児島空港からは飛行機も出ている。行く気になれば一日で行けるのであまり不便はない。海岸周辺は一週道路があり、一回りすることができる。でも大きな島のため100km以上ある。念のため。宮之浦岳への登山道は数本あるが、台風が来ると土砂崩れで通れなくなることが多いので、事前に調べておいた方が良い。登山になるので軽装備で登らない方が安全だ。
 ヤクシマコクワガタは屋久島で特化したコクワガタのようで、周辺の種子島、馬毛島から甑島列島に分布を広げていったと考えて良いようだ。本土のコクワガタとミシマコクワガタの中間の特徴を持っている部分が多い事から、大隅諸島西側の島々に分布するミシマコクワガタやトカラ列島に分布するトカラコクワガタと、従来から生息していたであろう本土系のコクワガタとの雑交もあったことも推測される。ヤクシマコクワガタは山地帯に入るより、一週道路や少し山に入った場所でよく見られる。山地帯にも個体数は多いが、ヤクシマコクワガタが見たいならば山に入る必要はない。生態はコクワガタと全く同じで、夏季に樹液や灯火に飛来する。個体数もそれなりに多く、幼虫も色々な朽ち木中から見ることができる。あまり特徴がはっきりしている亜種ではないが、比べてみるとミシマコクワガタやトカラコクワガタへの移行が見て取れる面白い個体群だ。


               
屋久島産43mm 屋久島産43mm

               
屋久島産43mm 屋久島産25mm

               
屋久島産♀ 屋久島産♀


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