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クメジマノコギリクワガタ
Prosopocoilus dissimilis kumezimaensis

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分布:久米島
形態:♂♀共に赤褐色〜黒色で上翅の艶がやや強い。♂の大アゴは太短く、緩やかに湾曲する。第一内歯と第二内歯の位置は離れている。♂の大型個体は60mmを越えるが、大型個体は少ない。
生態:夜行性で各種の樹液に集まる。発生期は盛夏で、樹液や灯火で見られ、トラップにも飛来する。南西諸島のノコギリクワガタとしては発生数はやや少ないが、行って見られない種類ではない。梅雨明け後しばらくたってからの7月中旬から下旬が最盛期になり、樹液や灯火で見られる。あまり飛翔性は強くないようで、灯火ではそれほど多くの個体は集まらない。タブの枝先にも良くついているため、タブのルッキングの方が探しやすいかもしれない。
 幼虫はノコギリクワガタと同様に湿度が高い地中部の朽ち木で見られる。新成虫は初夏から秋に羽化し、夏から秋に羽化した新成虫はそのまま翌年の初夏まで蛹室内で越冬するが、初夏までに羽化した個体はその年に活動する個体も多い。この亜種の幼虫期間は1年の個体がほとんどで、野外でも2年かかる個体は少ないようだ。飼育方法はこちら(飼育方法リュウキュウノコギリクワガタ)を参考にしてください。


 久米島は沖縄の離島の中では沖縄本島、石垣島、西表島に次いで4番目に大きな島。大きな島だけあって、島には約9,000人が暮らしている。交通の便は思ったほど悪くなく、沖縄本島から飛行機、フェリーがあり、夏には羽田からの直行便もある。宿泊施設も多く、島の東側には「日本のビーチ百選」にも選ばれるイーフビーチには美しい浜がある。大きな島のため自然がいっぱい残っているかと思うとそれほどでもなく、平野部はサトウキビ畑などで開発されている。山地帯は広葉樹林が残っているが、手つかずの原生林ではない。ノコギリクワガタの仲間は二次林でもよく見られるが、この種も例外ではなく平野部の小さな林から山地帯まで広く見られる。
 クメジマノコギリクワガタはノコギリクワガタの仲間では中型の部類で、歯形や体色は違うが、ぱっと見た目はオキノエラブノコギリクワガタとよく似た印象がある。成虫の生態もよく似ているようで、タブの枝先をかじって樹液を吸っているのはあまり飛ばない中型のノコギリクワガタに共通した生態だろうか。上翅に艶があり黒から赤褐色で中型の地味な亜種だが、寸豆まりの体型をしていて以外と好きな人が多い。大顎が伸びない亜種のため大型の個体でも65mm位までしかならないが、大型の個体はそれなりに格好いい。野外では60mm以上の大型個体はなかなか見ることができない。梅雨明け後に個体数が多くなるが、最も個体数が多くなるのは7月中旬から下旬のようだ。久米島に分布するヒラタクワガタ、ノコギリクワガタで特産亜種となっているのはクメジマノコギリクワガタだけで、ヒラタクワガタは沖縄本島の亜種と同じとされている。特産亜種がクメジマノコギリクワガタしかいないためか、あまり久米島まで行く人がいない。


    
♂58mm ♂58mm

    
♂58mm ♂58mm

    
♂51mm ♂51mm

     
♂47mm ♂47mm

    


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