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クチノエラブノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus kuchinoerabuensis

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分布:口之永良部島
形態:原名亜種と比べると光沢があり、大顎は細長く、湾曲が強い。体型は細長く、頭部の幅が狭い。付節は細い。前脚脛節の外刺は弱く、中脚脛節外刺はほとんど消失する。
生態:鹿児島県の離島、口之永良部島に分布するノコギリクワガタの亜種になる。九州南部離島のノコギリクワガタは本州や九州に分布しているノコギリクワガタとの違いが指摘されていたが、近年整理されて新しく亜種として記載された。
 九州産の個体群も大顎が細長くなる傾向があるが、クチノエラブノコギリは九州産より大顎が細長くなるのが特徴で、ほっそりしたノコギリクワガタの印象がある。活動期の個体数は少なくないようで、生態はノコギリクワガタと同様で樹液に集まり、灯火にも良く集まる。年によって多少異なるが、発生のピークは盛夏から晩夏で、原亜種のノコギリクワガタより少し遅めになる。新成虫は夏から秋に羽化し、そのまま翌年の初夏まで越冬するようだが、初夏までに羽化した個体はその年に活動する個体もいるようだ。
 高温と乾燥に注意すれば飼育は簡単で、飼育で大型個体を羽化させることも比較的簡単だ。飼育方法はこちら(飼育方法ノコギリクワガタ)を参考にしてください。


 口之永良部島は屋久島の西側にある周囲約50kmの島で、約150人が生活している。口之永良部島に行くには屋久島から定期船が出ている。屋久島からしか定期船がないためややアクセスは悪いが、毎日運行しているためあまり不便は感じない。それでも一度屋久島まで行かなければならないため、結構時間はかかる。現在でも島の東にある新岳からは噴煙が上がっていて、温泉もあちこちからわき出している。火山島の割に緑が多く、シイを中心とした自然林も多く見られる。
 クチノエラブノコギリクワガタは本土のノコギリクワガタと比べるとほっそりしたノコギリクワガタと言った印象だ。大顎も細長いが、体も細身で迫力には欠ける。個体数はやや多く、シイを中心とした自然林周辺にトラップをかけると見ることができる。この亜種も最盛期が少しずれるようで、九州南部や屋久島のノコギリクワガタが最盛期を迎えた後に個体数が多くなる傾向がある。中型から小型の個体数が多く、ミシマイオウノコギリクワガタと共に大歯形が出にくいようで、60mmあたりから大歯形になる。大型個体は70mm程度になるようだ。


    
♂56mm ♂56mm

    
♂47mm ♂47mm

    



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