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ミシマイオウノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus mishimaiouensis

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分布:硫黄島
形態:原名亜種と比べると光沢がやや強く、大顎は発達が悪く太く湾曲が強い。符節は細く、前脚脛節の外刺は弱く、中脚脛節外刺はほとんど消失する。また、頭盾先端は台形になる。
生態:鹿児島県の離島、硫黄島に分布するノコギリクワガタの亜種になる。九州南部離島のノコギリクワガタは本州や九州に分布しているノコギリクワガタとの違いが指摘されていたが、近年整理されて新しく亜種として記載された。
 大顎の発達が悪いためか大歯型はあまり見られず、中型以下の個体が多い。活動期の個体数は少なくないようだが、発生期が他の産地のノコギリクワガタと少しずれているようで、晩夏に個体が多くなる傾向がある。生態はノコギリクワガタと同様で樹液に集まり、灯火にも良く集まる。新成虫は夏から秋に羽化し、そのまま翌年の初夏まで越冬するようだが、初夏までに羽化した個体はその年に活動する個体もいるようだ。
 高温と乾燥に注意すれば飼育は簡単で、飼育で大型個体を羽化させることも比較的簡単だ。飼育方法はこちら(飼育方法ノコギリクワガタ)を参考にしてください。


 硫黄島は鹿児島県南部の三島村に属する周囲約19kmの島だ。割と歴史は新しい島で、竹島と硫黄島及び周辺の岩礁は中新期琉球火山脈に属する大型カルデラで、6,300年前に大噴火した鬼界カルデラの北西縁にあたる陸上部分をなしている。現在でも火山が活発に活動していて、流れ出る硫黄が周囲の海を赤く染めている。異様な光景から別名鬼界ヶ島とも言われている。150人ほどが住んでいて、鹿児島本港から定期船が出ているが、この島もアクセスがあまり良くなく、関東あたりからだと行くまで2日かかる。現在でも火山が活発に活動しているせいか、硫黄島の麓には温泉が至る所から吹き出し、温泉場としては北と南に2箇所、鉄分を含んだ温泉がある。
 ミシマイオウノコギリクワガタはそんな硫黄島に分布しているノコギリクワガタの仲間。クワガタとしてはあまりいい環境ではない島に分布しているせいか、島が出来てから6,300年と比較的新しい島にもかかわらず亜種として特化している。系統としてはクロシマノコギリクワガタに近いようで、体の艶や大顎の太さなどはクロシマノコギリクワガタを思わせる部分が多い。噴火により出来た島なので、島が出来た後に黒島から海流で流れ着いたと考えるのが妥当だろうか。
 島に着いたらクワガタの生息に適した場所を探すことになるが、島のほとんどが竹とツバキに覆われていて、クワガタの生息に適した場所などが見あたらない。クワガタが採れず頭に来ても、野生のクジャクを捕まえておみやげにしてはいけない。一見クワガタの生息に適していないようでも、落ち着いてよく見るとシイの木なども結構ある。広葉樹中心の林にトラップをかけると結構多くの個体が集まる。原名種のノコギリクワガタとは発生期は少しずれているようで、晩夏に発生のピークがあるようだ。大型の個体は70mm程度になるが、大歯形が出にくい亜種のようで、60mm程度でも中歯型になる個体もある。


     
♂63mm ♂63mm

    
♂57mm ♂57mm

    



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