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ノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus inclinatus

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分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡、伊豆諸島(八丈島除く)、隠岐、壱岐、対馬、五島列島、種子島、屋久島、甑島
形態:♂♀共に赤褐色から黒色。大型の♂は大きく湾曲した大アゴを持ち、数本の内歯がある。体の大きさにより大アゴの形状は著しく変化し、中型の♂は湾曲が少なくなり、更に小さい個体は全く湾曲せず内歯もなくなる。♀は丸い体型をしており、前脚の脛節が太い。
生態:北海道から九州まで広く分布する種で、活動期の個体数は多い。夏季、樹液に普通に見られ、灯火にも良く集まる。大型の個体でも良く飛翔する。市街地でも環境が残っていれば見られる場所が多く、東京などの都市部でも見ることができる。大型の個体も多く、個体数が多いこともありお馴染みの種だ。山間部でも個体数は多く、灯火などにも良く飛来する。新成虫は夏から秋に羽化し、そのまま翌年の初夏まで越冬するが、初夏までに羽化した個体はその年に活動する個体もいるようだ。
 飼育はポイントを掴めば簡単な方で、ノコギリクワガタの仲間はマットに産卵する。飼育方法はこちら(飼育方法ノコギリクワガタ)を参考にしてください。


 北海道から九州まで、周辺の離島を含めて広い範囲に分布している。活動期は5月から8月で、個体数も多いことからお馴染みの種だ。夏に樹液で見かけることが多いが、山間地では灯火に飛来している個体も多く見ることができる。よく見かけるのは7月から8月にかけてだが、結構早い時期から野外に出ているようで、5月から6月の気温があまり上がらない時期はヤナギやカンバ、コナラなどの枝先で樹皮を剥いで樹液を吸っている個体を見ることが多い。この時期の個体はあまり飛ばないため、目に付きにくい。活発に活動をするのは夜間の気温が高くなった梅雨明け以降で、夜間活発に飛翔し樹液や灯火に集まる。南西諸島ではトラップに来る個体が多いが、本土のノコギリクワガタはほとんどとラップに来ない。大歯形になるのは53mm前後からで、最大の個体で75mm程度になるが、70mm以上の個体はほとんど見ることができない。
 大型の個体と小型の個体は別種と思えるような違いがあり、大顎の大きさによって大歯形、中歯型、小歯型と分けられる。普通クワガタの場合中型の個体が多く、大型と小型は少なくなる傾向があるが、ノコギリクワガタの場合樹林が良く残されている地域では中歯型がやや少なく大歯形と小歯型の割合が多くなる。場所によって大型の個体が見られるピークが異なり、8月下旬に大型個体が多く見られる地域もある。普通に見られるクワガタだが、良く観察してみるとわからない部分も多い。好戦的なクワガタで、樹液の場所を占有する行動をとり、同種や別種のクワガタとよく喧嘩している。大型の個体でもカブトムシにはかなわないようだが、近くにいる動く物体には大きさにかかわらず威嚇行動をとる。同種の♀に対しては、交尾行動をとると共に♀を守るメートガードと言われる行動をとる。成虫の行動は単純な反応に見えるが、夏季樹液を観察していると種類によって行動が違うため、結構面白い観察ができる。
 幼虫は湿度が高い立ち枯れの地中部や埋設木で見られるが、地中部に多いため探しにくい。♀は朽木の根部や倒木の下の土中に産卵し、孵化した幼虫は木質部に食い進む。幼虫期間は1年から2年で、山間部や北海道などの寒冷地では3年かかる個体も多いようだ。成長した幼虫は初夏に土中に入り、蛹室を作り蛹化する。羽化は夏から晩夏にかけてで、ほとんどの個体はそのまま翌年の活動期まで越冬するが、羽化した時期や地域により羽化した当年に活動する個体も見られる。大型の個体ほど羽化してから活動するまで期間が長く、越冬してから活動する個体が多くなるようだ。

    
♂63mm ♂63mm

    
♂63mm ♂56mm

    
♂56mm ♂56mm

    



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