外国産コガネムシ飼育方法
ホシボシツノカナブン

飼育難易度 |
★★ |
★やさしい〜★★★★★難しい |
飼育のポイント |
過湿と蒸れに注意。この種は共食いするため単独飼育。 |
成虫の飼育 |
転倒すると弱るので、起き上がれるように足がかりを入れる。 |
成虫飼育温度 |
25度前後、蒸れには弱い。 |
成虫の寿命 |
活動開始後2〜3月。 |
産卵部位 |
マット内。 |
ペアリング |
雌雄同居で問題ない。雌単独で産卵させる場合は定期的に交尾させる。 |
産卵数 |
40〜60卵。 |
幼虫飼育 |
微粒子のカブト用マットで十分に成長する。 |
幼虫の管理温度 |
できれば夏季25〜30度、冬季は20度を切らないように。 |
幼虫飼育容器 |
雌雄とも0.5リットル程度。 |
幼虫期間 |
ほとんどの個体は約6月。 |
蛹化時の注意 |
過湿と蒸れに注意。 |
羽化後活動までの期間 |
繭の中で羽化し、羽化後1月程度で繭から脱出、活動する。 |
活動開始後、産卵までの期間 |
活動開始後すぐに交尾、産卵可能となる。 |
成虫の入手
黒い体に黄色い斑紋があり、混同する種はない。黄色い紋は生息する場所により形や大きさが違う。また、斑紋の赤みが強い個体と黄色みが強い個体がある。同じ親から赤みが強い斑紋の個体と黄色みが強い個体が出ることから、ある程度の個体変異があるようだ。大きさは日本のカナブンとほぼ同じ大きさのカナブンで、雄の頭部には角がある。飼育は他のアフリカ産のコガネムシとほとんど同じだが、ホシボシツノカナブンの幼虫は共食いするため集団飼育はできない。最近は野外産はほとんど入荷はなく、あまり見かけなくなったが、飼育品が販売されていることがあるため、専門店や通販店に問い合わせてみると良い。
産卵セット
野外産飼育品とも、成虫は活動を開始すれば交尾、産卵が可能となっている。雄は雌を攻撃することはないため、雌雄同居で問題ない。コガネムシは交尾回数が多いほうが産卵数が多いようで、特別な理由がなければ最後まで雌雄同居で飼育したほうが良い。
産卵容器は少し深めの容器が良く、プラケースならば中程度でよい。ケースにマットを7分目まで入れ、マットの表面にエサ台と転倒しても起き上がれるように木片や樹皮などを入れておく。マットはカブトムシのように押し固める必要はないが、あまりゆるいとマットにもぐりにくそうなので、少し押し固めておく。マットの表面は常に湿っている状態がいいが、過湿にならないように注意して過湿の状態になりそうだったら通気で調整する。
産卵に使うマットはカブトムシ用のマットに腐葉土を混ぜたもので良いが、粒子が細かい方が産卵数が多い。カブトムシ用マットを使用する場合は軽くミキサーなどで細かくしてやったほうが良い。コガネムシ用のマットを使う場合はそのままで良い。
アフリカ産のコガネムシ全般に共通することだが、マットは乾燥気味のほうが良い。容器の通風を良くして、マットの表面が常に乾いていて、容器の底面に湿度が残っている状態が良い。あまり乾燥するようだったら、霧吹きなどで少しずつ加湿する。
卵はマットの中にばら撒くように産み付けられている。成虫の寿命はあまり長くないため、産卵セットは成虫が死亡するまで交換しなくても良いが、この種は共食いするため幼虫が孵化したら早めに回収したほうが良い。
幼虫飼育
産卵された卵は約2週間程で孵化する。成虫が死亡してから1月ほどたった産卵セットは、順調に幼虫が孵化していれば全ての卵が孵化し幼虫になっている頃だ。幼虫を回収する容器は最初は小さな容器でもかまわないが、幼虫は成長が早く、初令、2令の期間はそれぞれ20日程度だ。幼虫は500cc程度の容器に回収し、その後3月後に一度エサ交換すると蛹化までそのままいくことが多い。容器にマットを入れるときは、クワガタのようにマットを硬く詰める必要はなく、軽く抑える程度にする。初令幼虫は非常に小さく、マット内を丹念に探したつもりでも必ず見落としがある。幼虫を回収した産卵セットはその後も保管しておき、1月くらいたってからもう一度マット内に幼虫がいないか探してみたほうが良い。
この種の幼虫は共食いするため、幼虫は集団飼育できない。産卵セットの幼虫も早めに回収しないと幼虫の数が減っていく。
幼虫に与えるマットはカブトムシ用マットでかまわない。マットは少し乾燥させてから使用する。過湿の状態には強くなく死亡する事もあるので容器の通気をよくしてやる。幼虫の保管温度は20〜25度で問題なく成長する。幼虫期間は25度で飼育した場合、孵化後6月程で繭を作り始めることが多い。
蛹化から羽化
幼虫は繭を作り蛹化するが、繭は容器の中央部に作り外から見えないことが多い。普通幼虫は容器の底の部分にいて、容器の下から見えることが多い。容器の底から見えなくなると繭を作っている。容器の中にそっと手を入れてみると、マットの中に卵形の繭がわかるはずだ。繭は一晩で作ってしまうことが多く、前の日に幼虫だったものが、翌日には繭を作っている。できたての繭はやわらかく、割れやすいため取り扱いには十分注意する。繭を割ってしまうと幼虫は再度繭を作れずに、死亡することが多い。幼虫が容器の底面から見えなくなってから、1週間たってから繭を作っているか確認する。
幼虫が繭を作ったのを確認したら、繭の上部までマットをかき出して繭を乾燥させる。かなり乾燥させても、羽化には問題がないようだが、カラカラにならない程度に霧吹きなどで加湿する。加湿する際は繭に直接かけないようにして、周りのマットに加水するようにする。
蛹の時期は低温にすると繭の中で死亡する個体が多くなる。繭の期間はできれば25度以上で飼育したほうが羽化率が良くなる。
繭を作り2月ほどたつと繭の中で成虫が羽化している、成虫はその後1月ほど繭の中で過ごし繭から脱出する。活動を始めた新成虫はすぐにエサを食べるため、脱出した成虫がいないか定期的に確認すること。
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