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外国産コガネムシ飼育方法

セスジドウナガテナガコガネ

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飼育難易度 ★★ ★やさしい〜★★★★★難しい
飼育のポイント 高温、乾燥に注意。

成虫の飼育 転倒すると弱るので、起き上がれるように足がかりを入れる。
成虫飼育温度 25度前後、乾燥には弱いが、低温には強い。
成虫の寿命 活動開始後約3月。
産卵部位 マット内。
ペアリング 雌雄同居で問題ない。雌単独で産卵させる場合は定期的に交尾させる。
産卵数 30〜50卵。
幼虫飼育 カブト用マットで十分に成長する。
幼虫の管理温度 20〜25度程度。
幼虫飼育容器 大型の個体で.1.5〜2.0リットル程度。
幼虫期間 ほとんどの個体は約1年半強。
蛹化時の注意 蛹室を作りはじめたら高温、乾燥に注意。
羽化後活動までの期間 羽化後約2月程度で蛹室を脱出する。
活動開始後、産卵までの期間 活動開始後すぐに交尾、産卵可能となる。


成虫の入手
 フィリピンの島嶼に分布する大型のテナガコガネの仲間だ。生息地は山地帯になるのだろうか、あまり詳しい情報はない。分布している島でもあまり個体数は多い種類ではない。
 成虫は丸2年で1サイクルの個体が多いようで、飼育すると丸2年の個体が多い。マリンドッケ産やルソン島産個体が少ないながら入荷している。野外産の雌は当たりはずれが大きく、産卵する個体は50以上産卵するが、全く産卵しないで死亡してしまう個体もある。飼育は一部で行われているが、多数の個体が流通するほど飼育されていないためか、飼育個体は幼虫がたまに売られているのを見ることがあるが新成虫は見かけない。飼育された新成虫が入手できるならば、当たりはずれがほとんどないため飼育個体のほうが良い。野外品は時折販売されているため、信頼できる専門店や通販店に問い合わせてみると良い。

産卵セット
 成虫は活動を開始すれば交尾、産卵が可能となっている。雄は雌を攻撃することはないため、雌雄同居で問題ない。交尾回数が多いほうが産卵数が多いようで、特別な理由がなければ最後まで雌雄同居で飼育したほうが良い。成虫は思ったよりも大食漢なので、エサ切れには十分注意する。
 産卵容器は大きめの容器が良く、プラケースならば特大、あるいは衣装ケースでも良い。ケースにマットを7分目まで入れ、マットの表面にエサ台と転倒しても起き上がれるように木片や樹皮などとエサ台を入れておく。よく活動する種類なので、マットの表面積は広いほうが良い。マットはカブトムシのように底の部分を押し固め、中層はやや強め、上層は緩めにつめる。過湿にならない程度の、水分はやや多めの状態にしておく。マットの底面が黄色くなるようだと湿度が多いためにマットが腐っている状態になるが、この状態だと産卵しないためマットを交換する。
 産卵に使うマットはカブトムシ用のマットで良いが、粒子が細かい方が産卵数が多い。カブトムシ用マットを使用する場合は軽くミキサーなどで細かくしてやったほうが良い。
 卵はカブトムシと違いマットの中層あたりにばら撒くように産み付けられている。幼虫になってから回収しても良いが、幼虫で回収する場合は20日程度で新しい産卵セットを作り親を移し変える。卵で回収する場合は10日毎にマットを大きな衣装ケース等に空け、マットを少しずつ崩しながら卵を回収する。回収した卵はマットに軽く埋めるような状態で保管しておくとほとんどが孵化する。産卵された直後の卵はラグビーボール状で、孵化直前には球形にふくらむ。卵は大きく直径5mm程度のため見逃すことはほとんどない。卵で回収しても孵化率はよく、傷つけない限り孵化する。

幼虫飼育
 産卵された卵は約30日程で孵化する。孵化当初の幼虫は1cm程度の大きさだが、体が固まるとマット内にもぐっていく。初令幼虫は500ccの容器に回収する。初令、2令の期間はそれぞれ30日程度だ。幼虫は最初は500cc程度の容器に、2令の後期あたりに1.5〜2リットルの容器に入れ替えてやる。幼虫の食欲は旺盛で、エサのマットは小型の容器だとすぐに糞だらけとなってしまう。小型の容器で飼育している場合は頻繁に確認して、糞が多くなっているようだったらエサのマットを交換する。幼虫はクワガタの幼虫のように坑道は作らず、一定の空間を作りその中からマットを食べている。マットの交換は全交換ではなく半分程度交換したほうがいいが、糞は食べないためふるいなどで糞を除き食べていないマットは容器の上部に、新しいマットは容器の下に詰めてやる。
 幼虫に与えるマットはカブトムシ用マットでかまわない。幼虫は終令幼虫の期間が長く、終令幼虫で1年半ほどすごす。幼虫は思ったよりも低温には強く、15度程度の温度でも活動していたし蛹化もしていた。ただ、15度ではやや低いようなので、夏季はできれば25度以下、冬季は20度程度が良い様だ。
 終令幼虫は十分に成熟すると、蛹室を作る場所を探すためマットの中やマット上を徘徊するようになる。この時期になると容器の側面や底面をかじり、プリンカップなどのやわらかい容器を使用していると穴を開けてしまう。ブロー容器でも穴を開けてしまうことがあるため、終令末期になったら硬い容器に移したほうが良い。容器をかじるのは本来の蛹化場所のように洞の内部の木質部をかじって蛹室を作るためで、終令末期になったら加水した材を入れておくとその中に蛹室を作る。材がなくてもそのままマットの中にもぐって蛹室を作ることが多いが、容器の底に黒土か粒子の細かいマットを固く押し込んでやると境目あたりで蛹室を作る。材を入れないと蛹室は容器の側面に作ることが多く観察しやすい。

蛹化から羽化
 蛹室を作った幼虫はその中で約1月静止し蛹になる。蛹室はかなり斜めになった卵型だ。蛹室の傾きは国産のカブトムシに近い。蛹は約1月強で成虫が羽化する。前蛹から蛹の時期はあまり高温にならないようにしないと羽化不全になりやすい。過湿には強いようだが、容器の底面が黄色く変色するような状態にならないように湿度を調整する。前蛹から羽化までは暗くて静かな場所に保管しておくこと。無事に羽化した成虫は蛹室で1月半あまり静止し、十分体が固まり成熟してから活動を開始する。


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