国産ヤママユガ標本写真館

エゾヨツメ 本州以南亜種 

Aglia japonica microtau Inoue, 1958

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宮城県産 ♂
 
 
 
 
 
分布:本州、四国、九州。

開張:♂60mm、♀80〜90mm。

生態:年1回、4月〜5月に発生する。成虫は樹林周辺や林内の空間に多く見られ、夜間の早い時間に灯火に飛来する。

食草:カバノキ科のカバノキ、ハンノキ、ブナ科のブナ、クリ、コナラ、カシワ、カエデ科のカエデなど。

 年1回、早春に現れる。本州以西に分布するが、平野部には少なく本州中部以西では山地帯に分布する。
 エゾヨツメはタヌキに擬態しているのだろうか。静止するときは翅を開いてとまるが、さかさまから見ればタヌキに見えなくもない。
 夜行性の動物は暗闇の中、目だけが異様に光り、暗闇の中では非常によく目立つ。そのため暗闇で威嚇効果が高いのが目玉模様なのだろう。翅の模様はタヌキの目の周囲の黒色部なども表現されている。目玉の色彩も夜間の光源である月光下では、本種のように青白く光るのだろう。