国産ヤママユガ標本写真館

オオミズアオ 北海道亜種 

Actias aliena sjoeqvisti Bryk, 1949

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北海道産 ♂
 
分布:北海道。

開張:70〜80mm。

生態:年1回、6月〜7月に発生する。成虫は樹林周辺や林内の空間に多く見られ、緩やかに飛翔し夜間灯火に飛来する。

食草:バラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科など。

 大きな水色の羽を持ち、美しく飛ぶ姿には迫力がある。ヨーロッパでは美しい水色の羽を広げて月明かりの下を飛ぶ優美な姿から「月の女神」と呼ばれている。
 本州以南亜種の夏型は黄色味が強いが、北海道亜種は黄色味を帯びる個体はない。

【オオミズアオとオナガミズアオの見分け方】
触角:オオは茶色。オナガは黄緑のことが多いが例外もある。
前翅の地色:オオは黄色っぽいことが多いが、ただし春に出るものはそれほど色の違いは大きくない。
前翅の赤紫の縁取り:オナガの方が一般的に色が薄い。
前翅の外側の黒すじ:オオは波状のことが、オナガは直線のことが多いが、中途半端なのもあってこれだけでは区別できない。
後翅の斑紋:オオでは縦長の楕円、オナガはやや大きくて円に近い。
生息環境:オナガはハンノキかその仲間しか食べないので、そのような植物がなければオオの可能性が格段に高くなる。
大きさ:一般にオナガの方が小さいが、個体の大きさも重なり、写真で区別に使うのは難しい。
これらを総合して判断する。