国産ヤママユガ標本写真館

シンジュサン 北海道・対馬亜種

Samia cynthia walkeri

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北海道産 ♂
北海道産 ♀
 
分布:北海道、対馬。

開張:100〜130mm。

生態:北海道では年1回、対馬では年2回の発生。成虫は樹林周辺に多く見られ、夜間灯火に飛来する。

食草:ニガキ科のシンジュ、ニガキ、ミカン科のキハダ、ブナ科のクヌギ、エゴノキ科のエゴノキ、クスノキ科のクスノキなど。

 シンジュサンの北海道と対馬に分布する亜種。本州から南西諸島などに分布する個体群と比べるとやや小型で前、後翅の外横線が直線的で、中国北部から中部や朝鮮半島の個体群と特徴が一致するため本州から南西諸島の個体群と別の亜種となっている。

 前翅先端部が蛇に擬態していると言われる。天敵から見たらどのように見えるのかは疑問だが、見た目には蛇の頭に見える。捕食者は鳥の場合が多いだろうが、鳥の天敵は蛇、うまく擬態しているものだと感心してしまう。