国産ヤママユガ標本写真館

ヨナグニサン 

Attacus atlas  (Linnaeus, 1758)

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バリ島産 ♂
バリ島産 ♀
 
 

分布:石垣島、西表島、与那国島。

開張:♂100〜130mm、♀130〜140mm。

生態:年に3回、4月、7月下旬 - 8月上旬、10月中旬頃に発生する。成虫は樹林周辺や林内の空間に多く見られ、夜間灯火に飛来する。

食草:トウダイグサ科のアカギ、ヤブコウジ科のモクタチバナ、ウコギ科のフカノキ、トベラ科のトベラなど。

 日本に分布する蝶や蛾の仲間では最大の種。インドから東南アジア、中国、台湾、日本にかけて広く分布し、いくつかの亜種に分けられており、日本が分布の北限にあたる。与那国島には比較的多産するが、保護されていて採集は禁止されている。画像の個体はバリ島産の個体。
 前翅先端部が蛇に擬態していると言われる。これを相手に見せて威嚇すると言われている。
 世界最大の蛾として紹介されることが多いが、世界最大の蛾はオーストラリアからニューギニアにかけて分布するヨナグニサンに近い仲間のヘラクレスサン。翅の長さはヨナグニサンのほうが大きいが、翅の面積はヘラクレスサンのほうが大きい。
 ヨナグニサンもインドネシアから東南アジアにかけて広く分布する亜種が最も大型になるようで、開帳300mmほどになる。怪獣映画の「モスラ」のモデルになった。