国産オサムシ標本写真館

アカガネオサムシ
Carabus granulatus telluris

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分布:本州(太平洋側では神奈川県以東、日本海側では新潟県以北)。

生態:成虫は平地から低山地の湿地帯に生息し、幼虫、成虫ともミミズや蛾の幼虫を食べる。越冬態は成虫で、複数の個体が朽ち木の中に集まって越冬することが多い。成虫は越冬後に交尾、産卵を行う。

 本州の低湿地に分布する種。湿地帯周辺の草むらなどで見ることが出来る。湿地という特異な環境を好んで生息しているため、湿地が無くなると生息出来なくなる。
 オサムシの仲間で湿地を好む種類は少なくないが、乾燥に弱い種類なのだろうか。それともこの種が好むエサが湿地帯には豊富にあるためであろうか。北海道に分布する別亜種のエゾアカガネオサムシが北海道各地に広く分布していることから、競合種が少なくエサの豊富な湿地帯に分布していると考える方が自然だろうか。
茨城県産