国産オサムシ標本写真館

トウホククロオサムシ
Carabus albrechti tohokuensis

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分布:
本州(東北)

生態:広葉樹林などの湿潤で、日中もやや暗い環境を好む。成虫は崖や朽木内に孔を穿ち、その中で単独で越冬する。日中は地表の落葉下などに潜み、夜間盛んに徘徊して餌を探す。歩行は敏速で、活動に活発する。後翅は退化していて飛翔できない。

 北海道、本州(中部以東)に分布するクロオサムシの亜種。体長 17〜26mm。体の背面は黒色もしくは銅色。通常,頭部に点刻はないが,複眼間に点刻を有する個体もある。頸部には弱い横じわが認められる。通常,前胸背板の側縁に剛毛が4 〜 5 本認められる。上翅間室は滑らかで均一。♂の触角の第 5 〜 7 節下面には無毛部を有する。 陰茎は先端部が極めて細い。
 多くの地上性の小形動物を餌としているが、ミミズを好むようだ。



山形県産