国産オサムシ標本写真館

マヤサンオサムシ
Carabus maiyasanus maiyasanus

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分布:本州中部。

生態:成虫は平地から山地に生息し、幼虫、成虫ともミミズが主食。越冬態は成虫で、崖などの土中で越冬することが多い。

 マヤサンオサムシの原名亜種。銅色の金属光沢があり全体的に赤味を帯びている個体が多い。夜行性で、ミミズなどを食べている。本種も飛べない為、地域変異が多い。
 体長 21〜29mm。体の背面は黒色もしくは銅色。まれに緑色となる個体もある。前頭〜頸部は皺が多く,強い点刻が認められる。通常♂の触角でも上翅中央部に届かず,♂♀とも触角は短い。前胸背板の幅は広く,後角はあまり突出しない。通常 2 本の側縁剛毛がある。上翅間室は普通滑らか。第 1 次間室はやや凹み,条溝の刻み目は明らか。♂では触角の第 5 〜 7 節下面で無毛部が認められる。前脛節の内縁は角張る(北陸地方産は除く)。交尾片は長く鉤状,先端部の下面が広がり垂直部を形づくる。また下面の少なくとも一部は膜質であまり角化せず,淡色,乾燥下で変形することもある。

石川県産