国産オサムシ標本写真館

ミヤママイマイカブリ 
Damaster blaptoides cyanostola

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分布:
コアオマイマイカブリとヒメマイマイカブリの移行帯に分布する個体群で、本州を横断する形でみられる。形態が安定しているので便宜上ミヤママイマイカブリと呼ばれている。

生態:平地から山地に生息し、幼虫、成虫ともカタツムリを食べる。越冬態は主に成虫で、朽ち木中で越冬する事が多い。成虫は越冬後に交尾、産卵を行う。

 頭部、前胸は金属光沢の強い紺色のものが多い。上翅は黒色。
 ♂の前肢符節に絨毛が痕跡でもある個体と絨毛がまったくない個体が混棲している地域に分布する個体群で、移行帯は北関東から長野県北部、飛騨山脈ぞいに日本海に達している。移行帯の幅は場所により一律ではない。
 地理的隔離の結果、絨毛を失ったヒメマイマイカブリの先祖型が東西に分布を広げて北側のコアオマイマイカブリの分布域と接触している地域の個体群と考えられている。

茨城県産