国産オサムシ標本写真館

シズオカオサムシ
Carabus esakii

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分布:神奈川県南西部・山梨県南部(韮崎市の釜無川右岸が北限)・大井川以東の静岡県南部。

生態:成虫はアオオサムシより小さく、ルイスオサムシより大きい。低山地や丘陵地に生息し、幼虫、成虫ともミミズが主食。越冬態は成虫で、崖の肩部にもぐりこみ越冬する。

 体長 22〜28mm。体の背面は銅色〜金銅色で緑色の光沢をおび,頭部,前胸背板,上翅側縁部で著しい。稀に前胸背板と上翅中央部が金銅色,周縁部が明緑色で,背面が明るい輝きをおびる場合がある。肢は全体が黒色,脛節と付節は赤褐色をおびることもある。前頭部には細かい点刻を有するかもしくは滑らか,複眼間の点刻は強い。頸部では横皺が明らか。♂の触角は上翅中央に及び,第5〜7節下面の無毛部は細い。前胸背板後角の突出は小さく,少し角張る。側縁に1 〜 4 本の剛毛がある。背面の点刻は不規則で,全体に光沢をおび,基部両側は明らかに凹む。条溝の刻み目は規則的。♂前脛節の内縁は多少角張る。陰茎は先端部がやや細く,右面の凹みは明らか。交尾片は長方形の板状,先端は少し広がり,基部から先端を見たとき,右端はとび出し,左端は丸みを帯び広がる。

静岡県島田市産