国産オサムシ標本写真館

ツシマカブリモドキ
Captolabrus fruhstorferi

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分布:
対馬。

生態:成虫は平地から低山地の雑木林やその周辺に生息し、幼虫、成虫ともカタツムリを主食とする。越冬態は成虫で、崖などの土中で越冬する。成虫は越冬後に交尾、産卵を行う。

 対馬に分布するカブリモドキの仲間。カブリモドキは大陸に分布の中心があり、美麗種も多く人気があるグループだ。ツシマカブリモドキは国内に分布する唯一のカブリモドキで、対馬のほぼ全域で見られる。山地にはいると少なくなるようで、平野部の人家周辺に多い。
 肉食性の昆虫に共通する習性だが、この種も幼虫の成長はかなり早い。大型の昆虫であるにもかかわらず、孵化から40日足らずで成虫になる。産卵される卵も8mm程度と大きく、孵化した初令幼虫は20mmもある。主食はカタツムリだが、肉類ならば何でも食べる。
対馬産