国産オサムシ標本写真館

ヤマトオサムシ
Carabus yamato yamato

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分布:
京都府東部から滋賀県西部

生態:主に低山地の森林内の地表に住み、ミミズや小昆虫などを捕食する。後翅は退化していて飛ぶことができない。

 ヤマトオサムシの原名亜種。京都府東部から滋賀県西部に孤立的に分布している。分布は局地的な傾向が強いが、生息地の個体数は割りと多い。
 体長17〜22mm。全体に黒色。体の背面は金銅色に緑色の光沢をおびる。緑色をおびる個体もあある。肢の脛,付節,口ひげ,各節基部はそれぞれ赤褐色。頭部の上面には皺と細かい点刻がある。前胸背板は広く,後方で狭まる。後角は鈍く,突出は弱い。側縁の剛毛は 3 本で側縁部の縁どりは細い。明らかな正中線があり,基部両側ははっきり広く凹むが浅い。上翅はわずかに膨らみ,長卵形。上翅間室の隆条は均一で第 1 次間室より第 3 次間室のほうが凹む。条溝の刻み目は弱い。通常♂の触角は第 5 〜 7 節下面に無毛部を有し,前脛節の内縁は中央部より先で やや角張る。陰茎の先端部は丸みをおび,外縁の隆条はある。
京都府左京区産