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チョウセンヒラタクワガタ
Dorcus consentaneus 

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 日本では対馬のみに分布する種で、国外では朝鮮半島から中国に分布している。
 やや小型の種類で、大型の個体で60mm近くなるが、野外では30mm代以下の個体がほとんどで、40mm以上の個体は少ない。
 ♂の大顎は緩く湾曲していて、前足も湾曲している。同じ場所に分布しているツシマヒラタクワガタの小型個体と似ているが、華奢な感じがする。
 夏季に樹液などで見られるが、個体数は少なく、海岸近くの林に見られることが多い。あまり内陸にはいると、ツシマヒラタクワガタばかりとなる。ほとんど飛翔しないようで、灯火には来ない種のようだ。移動は歩行が主体で、地上近くの樹液で見られる事が多い。
 飼育はやや難しく、飼育個体では羽化した当年はほとんど産卵しない。♂は他のヒラタクワガタと同様に、交尾をいやがる♀を攻撃することがあるため注意が必要だ。飼育方法はこちら(飼育方法チョウセンヒラタクワガタ)を参考にしてください。


 対馬は九州本土から132km、韓国釜山から約50km、日本より韓国の方が近い国境の島。周囲約830km、人口約40,000人で沖縄本島、佐渡島、奄美大島に次いで4番目に大きい島になる。大きな島だけあって比較的アクセスは良く、空路は関空、福岡、長崎から、航路は博多、小倉からフェリーが、ジェットフォイルが博多から出ている。動植物相は大陸系の顔をしていて、大陸と共通する動植物が多い。古い時代に大陸から切り離されたようで、大陸では絶滅してしまったと思われる古いタイプの生物も多く生息している。
 チョウセンヒラタクワガタは日本では対馬のみに分布しているが、大陸側では朝鮮半島から中国の東側に分布している。奄美群島に分布しているスジブトヒラタクワガタと同様に古いタイプのヒラタクワガタで、今のタイプのヒラタクワガタが進入する前に分布していた古いタイプのヒラタクワガタが取り残されて種に進化したようだ。朝鮮半島側では60mm程度の個体が見られるようだが、対馬では生息環境のせいか一回り小型になり大型の個体でも50mmを越える程度にしかならない。
 同じ対馬に分布しているツシマヒラタクワガタに良好な生息地は占有されてしまっているようで、ツシマヒラタクワガタの個体数が少ない貧弱な林などに多く見られる。樹林が良好に残っている環境では圧倒的にツシマヒラタクワガタが多く、山地帯の森林ではまず採集できない。海岸線に残されたような貧弱な林に多く、競合種との関係だろうか、分布はかなり局地的になる。本来の生態はヒラタクワガタと同様に樹液に来て、樹皮などの間に隠れるような生態なんだろうが、樹液は優占種のツシマヒラタクワガタに占有されていることが多いためか、地表近くのしみ出るような樹液に来ていることが多い。ツシマヒラタクワガタが樹液にいない場合、普通のクワガタのように樹液についている。野外ではほとんどと言うか、全く飛翔しないようで、移動は歩行のみで行っているようだ。幼虫はほとんど見つからないが、飼育してみるとマット産みの傾向が強く、野外でも土中から朽ち木や土中の有機質を食べているようだ。小型の個体が圧倒的に多いのもあまり良好な朽ち木を食べていないためだろう。生態もやや特殊で、たまに秋に産卵する個体もいるが、産卵するのは越冬個体がほとんどになる。野外では秋に羽化して越冬するタイプなんだろうか。


                
対馬産47mm 対馬産45mm

                
対馬産43mm 対馬産41mm

                
対馬産40mm 対馬産37mm

                
対馬産34mm 対馬産47mm

                
対馬産♀ 対馬産♀



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