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イオウマメクワガタ
Figulus yujii

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分布:中硫黄島
形態:,F.manillarum に似るが、より細く艶がある。
生態:ほとんど調べられていない。マメクワガタと同様と思われる。


 イオウマメクワガタは中硫黄島のみに分布する種。火山列島に属する島で、中硫黄島は硫黄島と言った方がわかりやすいだろうか。東京都の小笠原村に属する島だが、太平洋戦争の激戦地として有名。ここで戦った旧日本軍約2万1,000人のうち9割が戦死したと言われている。名前のとおり硫黄ガスが吹き出ている場所や水蒸気の噴気孔などがあり、地殻変動も激しい火山島だ。かつては硫黄の採掘、サトウキビ栽培などが営まれ小学校などもあったらしいが、太平洋戦争での強制疎開後いまだに住民の帰島は許されていない。現在でも戦争当時の地下壕や砲台等がその爪あとを残している。現在では、海上自衛隊、航空自衛隊の隊員、施設工事関連者などが駐在している。 太平洋戦争が無ければのどかな暮らしが続いていたはずで、戦争による被害を一番受けた島かもしれない。
 小笠原諸島が現在の形になったのは約15万年から12万年前と言われている。火山列島は小笠原諸島が出来た後、約10万年前におきた火山活動により南北の硫黄島が、後に硫黄島が隆起して誕生した。その後長い間無人島だったが、約2,000年前に北硫黄島に先史人集団が漂着などで移住してきた。それ以後マリアナ方面の島々の先史人が漂着などで移住してきたようで、北硫黄島にはいくつかの遺跡が残っている。太平洋戦争中に強制疎開で住民はいなくなったが、戦前に有人島だったのは硫黄島と北硫黄島で、硫黄島は約1,100人が、北硫黄島は約100人が住んでいた。硫黄島は東京からは約1200km、父島の南南西275kmの太平洋上の島で、面積は約23km2、周囲約22kmで自衛隊の関係者が約450人常駐している。北硫黄島は硫黄島からは北へ80kmの火山噴火で出来た島で、面積約6km2、周囲約8kmの島で、太平洋戦争後は無人島。南硫黄島は有史以来全くの無人島で、人が定住した記録はない。硫黄島は平坦な地形で高い山はないが、北硫黄島は標高804m、南硫黄島は916mと共に高い山がある。イオウマメクワガタが記録されているのは硫黄島だけだが、南北の硫黄島にも同じ種類のマメクワガタが分布している可能性が高い。定期船はもちろん無く、硫黄島でも関係者以外の渡航はまず無理、国内で行きにくい場所の一つであることは間違いない。
 イオウマメクワガタはそんな硫黄島から1994年に新しく記載されたマメクワガタの仲間。本土や南西諸島に分布するマメクワガタとは違う系統のマメクワガタで、マメクワガタよりやや小型で細い体をしている。生態はほとんど調べられていないが、マメクワガタと同様と思われる。標本はすこし出回ってるが、生体の入手は無理。属ごとにまとめてみようとするとガジャジマネブトクワガタ、ヤエヤマコクワガタなど、入手が難しい種類がいくつかある。前記2種は生体で飼育している方もいるため生体の画像は追加できる可能性はあるが、イオウマメクワガタは標本以外入手が出来ない。そんなクワガタなので画像は追加されることはまずありませんので、悪しからずご了承ください。行ってみたいけど、どうすれば行けるんだろう。



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