世界のクワガタ、カブトムシ、コガネムシの飼育情報AtoZ
世界のクワガタ、カブト、コガネの甲虫生体、飼育用品の専門店
甲虫専門店だからお届けできる確実な生体と、オリジナルの飼育用品を初め、安心して使える飼育用品を取り揃えています。
トップページ  飼育方法  生体写真  標本写真  注文方法  法律に基づく表示 
昆虫ゼリー 発酵マット 昆虫マット オリジナル特製マット 産卵木
日本産クワガタ生体リスト 外国産クワガタ生体リスト カブトムシ生体リスト コガネムシ生体リスト

ルイスツノヒョウタンクワガタ
Nigidius lewisi

トップに戻る
チビクワガタ、ツノヒョウタンクワガタの世界に戻る

分布:本州(和歌山県)、四国の太平洋側、九州湾岸とその周辺の島嶼および沖縄本島までの南西諸島。
形態:♂♀共に暗褐色から黒色、頭部及び前胸背板にはやや光沢がある。体型はやや筒型。複眼の縁取りは良く発達し、複眼の所で横に強く突き出し、先端はとがる。大顎の基部近くに上を向く強く湾曲した突起がある。上翅には9条のの点刻列があり、、間室は強く隆起する。中脛節には3〜5本の、後脛節には2本の刺がある。
生態:朽ち木中に集団で生活し、ほぼ一年中見られる。幼虫も同じ朽ち木から発見される。野外では年一回の発生で、晩夏から秋に新成虫が羽化する。羽化した新成虫は越冬後に産卵を行う。


 ツノヒョウタンクワガタは大顎に上向きの角をもつ特徴があり、体はやや筒型、2次性徴は微妙なため雌雄で良く似る。アジアによく似た仲間が多いが、アフリカにも同じ仲間が多く分布している。国内ではルイスツノヒョウタンクワガタだけが分布している。
 分布の南限は沖縄本島で、沖縄本島以北の南西諸島には広く分布している。国内の分布は屋久島、種子島、口之永良部島、黒島、口之島、中之島、諏訪之瀬島、悪石島、臥蛇島、奄美大島、加計呂麻島、請島、徳之島、伊平屋島、渡嘉敷島、慶留間島、久米島、緑島、座間味島などから記録されている。八重山諸島には分布していないようで、正式に記録された事はない。本州では和歌山県の沿岸部、九州では佐多岬に比較的多い。九州北部では対馬で記録されているが、個体数は少ないようで30年近く追加の個体は採集されていない。四国の記録は佐田岬と佐多岬を混同したようで、正式な記録は無いかもしれない。海流に沿って分布を広げてきた種で、黒潮の流れと分布が重なる。
 チビクワガタとよく似た生態をしていて、朽ち木の中でコロニーを作り集団で生活している。弱い社会性があるようで、孵化した幼虫のために朽ち木を細かく砕き、幼虫が食べる最初のエサを作っているようだ。卵を回収しても孵化率はほとんど変わらないため、朽ち木のセルロースを分解するバクテリアの受け渡しとして、砕いた朽ち木を用意しているのかもしれない。成虫は幼虫を世話することはなく、幼虫は単独で隔離しても成虫まで問題なく育つため、成虫がいないと羽化できないオニクロツヤムシのような強い社会性はない。幼虫は成虫と同じ朽ち木で見られるが、幼虫の坑道と成虫の朽ち木は交わることはない。成虫はやや肉食性が強いが、ルイスツノヒョウタンクワガタの成虫も幼虫を襲って食べてしまうことはない。他の種の成虫は補食されてしまうことが多いので、幼虫と成虫は音や震動などによるコミュニケーションを取っていることが考えられる。原始的なクワガタと言われることが多いが、生態をよく観察すると進化したと言われているクワガタより高度に進化した種とも思える。他の種の昆虫を集団で補食する習性も、コロニーを守る集団自衛行動と思えないこともない。


    

    
 
    


昆虫ゼリー 発酵マット 昆虫マット オリジナル特製マット 産卵木
日本産クワガタ生体リスト 外国産クワガタ生体リスト カブトムシ生体リスト コガネムシ生体リスト
トップページ  飼育方法  生体写真  標本写真  注文方法  法律に基づく表示 
当サイトの画像、文章を無断使用、転載することを、堅くお断り致します
Copyright(c) 2004 [AtoZ] All Rights Reserved.
Since 2002 Jun.