コガネムシ産卵、飼育用マット適合表
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コガネムシは世界各地に色々な種類が分布している。幼虫の生息環境も様々で、芝生の地中から林床の腐葉土中や洞にたまったフレークなど色々な場所から見つかる。それだけに産卵させ飼育するためには飼育する種の環境にあったマットで飼育する必要がある。せっかく入手したコガネムシも、マットが合わなければ全く産卵しないで死亡してしまうこともある。ここでは今までに飼育した種の産卵、飼育用に適していたマットを紹介します。飼育がうまくいくにはマットだけではなく、温度や湿度も重要な要素になりますが、どのようなマットを使えば良いか飼育の参考にしていただければ幸いです。
表のマットの種類は次の通りです。
クワガタ用発酵マット:クワガタマット(アンテマット)
カブトムシ用マット:カブトマット
コガネムシ用マット:コガネムシ用に調整したマット
腐葉土:腐葉土のみ、近所のホームセンターで売っていた腐葉土をミキサーで細かくしたもの
その他:上記以外のマット
◎:最も成長が良かった
○:問題なく成長
△:産卵するが問題あり
×:死亡または産卵しない
未記入:不明
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種名 |
クワガタ用発酵マット |
カブトムシ用マット |
コガネムシ用マット |
腐葉土 |
その他 |
国産コガネムシ |
カブトムシ |
○ |
◎ |
◎ |
○ |
|
オキナワカブト |
○ |
◎ |
◎ |
○ |
|
オオヒゲブトハナムグリ |
|
|
○ |
◎ |
|
キンスジコガネ |
|
|
◎ |
◎ |
|
オオチャイロハナムグリ |
○ |
◎ |
|
|
|
オオヒラタハナムグリ |
◎ |
|
|
|
|
アオアシナガハナムグリ |
◎ |
|
|
|
|
オオトラフコガネ |
◎ |
|
|
|
|
カナブン |
|
○ |
◎ |
○ |
|
アオカナブン |
|
○ |
◎ |
○ |
|
クロカナブン |
|
○ |
◎ |
○ |
|
トラハナムグリ |
◎ |
|
|
|
|
ハナムグリ |
|
◎ |
|
|
|
アオハナムグリ |
|
◎ |
|
|
|
ミヤマオオハナムグリ |
|
◎ |
|
|
|
ムラサキツヤハナムグリ |
○ |
◎ |
|
|
|
リュウキュウオオハナムグリ |
|
◎ |
◎ |
|
|
リュウキュウツヤハナムグリ |
|
◎ |
◎ |
○ |
|
シロテンハナムグリ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
|
カバイロハナムグリ |
|
◎ |
◎ |
○ |
|
タイワンカブト |
○ |
◎ |
◎ |
○ |
|
コカブト |
◎ |
○ |
|
|
|
外国産コガネムシ |
ヒメテナガコガネ |
○ |
◎ |
|
× |
|
ヤンソニーテナガコガネ |
△ |
△ |
× |
× |
◎*1 |
パリーテナガコガネ |
△ |
△ |
× |
× |
◎*1 |
マレーテナガコガネ |
△ |
△ |
× |
× |
◎*1 |
ゲストロテナガコガネ |
△ |
△ |
× |
× |
◎*1 |
タイワンテナガコガネ |
△ |
△ |
× |
× |
◎*1 |
セスジドウナガテナガコガネ |
|
◎ |
|
|
|
ドウナガテナガコガネ |
|
◎ |
|
|
|
セアカイカリツノハナムグリ |
|
△ |
|
|
成長悪い |
イカリツノハナムグリ |
|
△ |
△ |
|
成長悪い |
ウガンデンシスオオツノカナブン |
○ |
◎ |
◎ |
|
過湿× |
トルクアータオオツノカナブン |
○ |
◎ |
◎ |
|
過湿× |
オーベルチュールオオツノカナブン |
○ |
◎ |
◎ |
|
過湿× |
ポリフェムスオオツノカナブン |
○ |
◎ |
◎ |
|
過湿× |
サバゲオオツノカナブン |
|
○ |
○ |
|
孵化率悪、過湿× |
ハリスサスマタツノカナブン |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ホシボシツノカナブン |
○ |
○ |
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ミカンスオオツノカナブン |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
クボミオオツノカナブン |
|
○ |
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
シロスジオオツノカナブン |
○ |
◎ |
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
サスマタツノカナブン各種 |
|
|
◎ |
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微粒子、乾燥気味 |
ヒラズカナブン類 |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
カンムリシラユキカナブン |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ケアシツノカナブン |
|
○ |
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ミツノカナブン |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ニジイリカナブン類 |
|
|
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
クリイロカナブン |
|
○ |
◎ |
|
微粒子、乾燥気味 |
ラッケリーテナガコガネ |
|
|
◎ |
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微粒子 |
ワリックツノハナムグリ |
○(終令不可) |
|
◎ |
◎(終令末期) |
微粒子 |
キモンツノホソハナムグリ |
|
|
◎ |
|
微粒子 |
マレーフタツノハナムグリ |
|
|
◎ |
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微粒子 |
マックレーケスジハナムグリ |
|
|
◎ |
|
微粒子 |
ノックスキモンハナムグリ |
|
|
◎ |
|
微粒子 |
インカツノコガネ |
|
◎ |
|
|
|
オウシュウツヤハナムグリ |
× |
× |
○ |
○ |
微粒子 |
スペキオーサツヤハナムグリ |
× |
× |
○ |
○ |
微粒子 |
*1:テナガコガネ類はクワガタ用、カブト用マットで産卵するが、孵化率は悪い。飼育テクニックのテナガコガネ産卵用マット作成法を参照してください。幼虫はカブトマットで問題なく成長する。
東南アジアのコガネムシは腐葉土を入れないと産卵しない種が多い。腐葉土主体のマットのほうが良いかもしれない。
テナガコガネは産卵用マットに気を使う必要があるが、テナガコガネの幼虫も含め大型のコガネムシはカブトマットで、小型のコガネムシはアフリカ産、アジア産ともにカブト用マットと腐葉土を混ぜてやれば産卵から幼虫の成長まで問題ない種が多い。個体の好みによるものかもしれないが、アフリカ産、アジア産ともにカブト用マットだけでは産卵しない種もあった。
湿度の好みは全く違い、日本産は手で固くにぎって固まる程度、東南アジア産は手で軽く握って固まる程度の水分多目を好み、アフリカ産は手で固く握っても固まらないような水分が少ないマットを好む。
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