国産甲虫標本写真館

モンシデムシの同定方法

戻る

モンシデムシの分類方法
ネパールモンシデムシ(奄美大島、沖縄本島)は分布が違うため除外。

@ 最初に触角先端の橙色を確認する
触角先端の橙色 触角先端1節が橙色 体形は小型で細型 ヒメモンシデムシ
触角は黒色 端紋は黒色部に囲まれる
上側板の後半は黒色(他種は全部橙色で黒色部はない)
ツノグロモンシデムシ
触角先端3節が橙色 カラフトマエモンシデムシ Aへ
マエモンシデムシ
ヨツボシモンシデムシ
ヒロオビモンシデムシ
ホンドヒロオビモンシデムシ
ヤマトモンシデムシ

A 額の赤紋を確認する
額の赤紋 額に赤紋がある カラフトマエモンシデムシ Bへ 標本に油が出ている場合は赤紋がわかりにくいことがある
マエモンシデムシ
ヨツボシモンシデムシ
額に赤紋はない ヒロオビモンシデムシ Cへ
ホンドヒロオビモンシデムシ
ヤマトモンシデムシ

B 上翅の帯紋等を確認する
上翅の帯紋等 帯紋は狭く、肩紋のくびれは弱い
上翅のツヤは強い
カラフトマエモンシデムシ
現在はマエモンシデムシに統合されている
カラフトマエモンシデムシとされる個体はかなり少ない
帯紋は全種よりは広く、肩紋のくびれは強い
上翅のツヤは前種より弱い
マエモンシデムシ
帯紋は広く、端紋は翅端の全部を占める
羽端に黒色部を欠く
帯紋中には常に4黒点を遊離する
ヨツボシモンシデムシ

C 上翅の帯紋等を確認する
上翅の帯紋等 前後の橙の帯が上翅側縁に沿って連結される
端紋は翅端に達し、会合部にわずかな黒色部を残す
帯紋間の黒色部が広い
国内の分布は北海道のみ
ヒロオビモンシデムシ
帯紋間の黒色部が狭い
分布は本州、四国、九州
ホンドヒロオビモンシデムシ
現在はヒロオビモンシデムシに統合されている
前後の帯紋は会合線に達しない
後脛節が明瞭に湾曲する
平地性
ヤマトモンシデムシ

モンシデムシの雌雄判別方法(モデルの個体はヒロオビモンシデムシ)

上段が♂、下段が♀

モンシデムシの雌雄判別方法はモンシデムシ全種に共通
♂は頭部が♀に比べて大きく,側頭が強く後方に張り出す。
頭楯は広範囲に赤く、前符節は外方に盤状に膨大する。
♀の頭部は♂と比べると小さく,側頭は張り出さない。
♀の頭楯は先端部のみ僅かに赤くなる。.
♀の前符節は♂に比べ膨大しない。