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チビクワガタ
Figulus binodulus

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分布:本州(静岡県以西)、四国、九州、伊豆諸島(御蔵島、八丈島)
形態:♂♀ともに黒色で光沢がある。頭楯は中央に深い切れ込みがあり、その両側は歯状に突き出す。複眼の縁取りは良く発達し、側縁は裁断状で前方に広がりその全角は角張る。頭部の中央はくくぼみ、両複眼間に上に向く鋭い隆起がある。大顎は♂♀共によく似ているが、♀は♂よりやや太短く、基部にまで小歯がある。前胸背板はやや横長の方形で、両側はほぼ並行。
生態:広葉樹の朽ち木から年間を通じて発見され、集団でいることが多い。成虫はたまに灯火に飛来することもある。幼虫は成虫と同じ朽ち木に見られる。晩夏から秋に新成虫が羽化し、新成虫は越冬後に活動する。飼育方法はこちら(飼育方法チビクワガタ)を参考にしてください。


 本州の中部以西に分布する暖地性の種類だが、関東地方でも採集された記録がある。毎年続けて採集されている場所は静岡県以西になるため、土着しているのは静岡県以西になる。伊豆諸島では御蔵島と八丈島に分布しているが、八丈島では多産する。南西諸島には分布しておらず、西日本で種に進化したクワガタのようだ。
 小型で筒型の体型をしているクワガタで、一生のほとんどを朽ち木の中で過ごす。朽ち木から外に出るのは朽ち木が劣化して移動する場合などで、朽ち木の状態が良好ならば羽化した朽ち木の中で世代を繰り返している。肉食性が強いと言われているチビクワガタなどのFigulus属の成虫や、ルイスツノヒョウタンクワガタはブラシ状の口器が内側に曲がるという特徴を持っている。大顎で獲物の体に傷を付けて出てきた体液を吸っているが、体液だけでなく肉片などもかみ砕いて食べているようだ。
 あまり強くないが社会性があるようで、成虫がある程度幼虫の世話をする。成虫は肉食性が強く、他種の幼虫や成虫などを襲って食べてしまうが、同種の幼虫を襲うことはほとんどない。成虫は飼育してみると朽ち木の周囲や朽ち木の中に坑道を掘り、アリの巣のように枝分かれした通り道を作る。成虫は坑道の中を移動しながら、周辺にいる他の昆虫を襲って補食している。他の昆虫を察知するのは音や震動のようで、集団で襲うことが多い。成虫は孵化した幼虫のために最初のエサを作っているようで、朽ち木を細かく砕いた場所に産卵している。幼虫はマット内や朽ち木内に坑道を掘って生活していて、蛹室は坑道の端に部屋を作って蛹化するが、成虫の坑道は幼虫の坑道や蛹室をさけて作っていて、お互いの坑道は交わることはない。幼虫は結構大きくなり、成虫の倍以上の体長になるが、蛹化する際にかなり縮むようで、羽化してくる成虫は普通の大きさになる。幼虫期間はかなり短く、3月程度で成虫になる。幼虫は肉食性はなく、朽ち木だけで成長する。孵化してしまえば成虫の助けは必要ないようで、親がいない状態でも羽化まで問題なく成長する。成虫の肉食性が強いのは、もしかしたら他の肉食性が強い昆虫などから幼虫を守るために進化した結果かもしれない。
 ほとんどの地域では産卵時期は初夏、幼虫は晩夏から秋に羽化することが多いが、成虫はほぼ一年中見られる。新成虫は越冬後に産卵するが、冬季に朽ち木を割ってみると新成虫と共に活動していたと思われる成虫も見られるため、成虫は1年以上生きる個体もあるようだ。♂♀の見分けがつきにくいが、♂は頭部、胸部が大きく、大顎もより発達している。♀は頭部、胸部に比べると、腹部が大きい。


    

    
 
    
    




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